2019-01-01から1年間の記事一覧

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑬認知の歪み

体調が整ってきたのでリハビリに精を出しつつ、入院患者さん対象の勉強会にも参加してみようと考えていた。 担当の看護師さんからは、 「集中力が回復してきたら、入院中にできる勉強会に参加し自分の認知について把握することをお勧めします。」 と言われて…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑫回復のためのリハビリ

入院して1ヶ月半が経過し不眠は続いていたが、日中の活動量は増加していった。 入院中に実施するリハビリは主に、 ・運動(ストレッチや筋トレなど) ・手作業(プラモデルや手工芸など) の上記2種類で午前と午後にプログラムされている。 もともと体を動…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑪不眠は続く

新しい薬が処方されて、日中の漠然たる不安感や恐怖感はかなり軽減されて、リハビリなどの活動ができるようになった。 日中は、午前中は運動などのリハビリをして、午後からは手作業を中心とするリハビリをしていた。 また、スマホでYoutubeなどの動画も見れ…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑩薬の効果

新しく精神安定剤が追加になり、僕は徐々にではあるが動悸や息切れ、下痢、食欲不振などの身体的症状および、不安や恐怖感といった精神症状が安定してきた。 それは、服用して1週間後くらいで感じてきたことである。 検温のときも、看護師さんからは、 「表…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑨新しい薬

入院3日目。 昨晩もほとんど眠れなかった僕は、つかみどころのない不安感に苦しめられていた。 頭も働かない。 例えてみれば、脳がゼリーの覆われているような状態であり、自分の行動が自分ではない感覚であった。 「夢をみているような感じだ。」 立つこと…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑧消えない不安感

2017年6月、精神科での初めての入院。 うつ病での初めての入院。 入院して食事は何とか食べれたものの、夜は相変わらず眠れなく、不安感や焦燥感、恐怖感、胸のザワツキが消えることはなかった。 この消えない不安感はいったい何なんだ。 どこからともなくや…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑦初めての入院

今まで通院していたクリニックには入院施設がないため、僕は紹介状をもらい入院施設のある病院を受診した。 入院に対する拒否感や抵抗感は全くなかった。 とにかく、この多くの症状が治まって欲しい、この一心だった。 薬を飲んでも一向に改善しない症状。 …

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑥壊れゆく自分

受診から帰宅しても、不安感が治まらなかった。 この不安は、何か対象があるわけでない。 漠然としていて、とにかく何に対しても怖く不安であった。 自宅から外にできることや車に乗ること、誰かと会話すること、ご飯を食べること、水を飲むこと、トイレに行…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー⑤抗不安薬

2007年5月、様々な身体的、精神的な症状に苦しんで僕は、心療内科を受診し、抗不安薬を1週間分むらい帰宅した。 「これを飲んだら良くなるだろうか、、、不安だな。」 症状に苦しめられながらも、 「薬漬けにはされたくない!」 と強く思っていた。 医療従事…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー④ 激流の症状の正体

2017年5月、病院受診の予約をいれた僕は、安心感など全くなく、 ただただ、様々な症状に苦しめられた。 5月のGW、、、周りは連休で心浮かれている中、僕は身体的な症状と、不安や焦燥感、孤独感、胸がゾワゾワする感覚といった精神的な症状に苦しめられて…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー③「僕の体、いったいどうしたんだ」

パニック発作から3か月間の自分は、妙にハイテンションであり、 常に【のぼせ】ている状態であった。 熱があるわけではないし、お風呂に入ったわけでもない、 だけど、体が熱いという感覚がいつまでも続き、 寒い冬なのに、コートやジャンパーを着なくても…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー②謎の体調不良が続く

2017年1月に人生で初めてのパニック発作を引き起こした僕は、 「パニック発作ってすごい苦しいんだな、、、死ぬかと思った」 と死の恐怖に直面してた。 これは経験しないとわからない苦しみと恐怖であった。 医療従事者として、何人もパニック発作の方を見て…

脱出のトライアングル -シーズン1「発症から苦しみの道程」ー①突然その日は訪れた

うつ病は「心の風邪」と言われているが、薬を飲んで栄養をとり、寝ていれば数日で治る風邪とは全く異なる苦しい病気である。 私は、発症から約2年経過しているが、現在もなおうつ病と共に苦しい日々を生きている。 突然のパニック発作から始まり、喉の違和感…